Japanise pink Pepper♡

2018年12月復活!日々のできごと、愛するKeynoteの使い方などを紹介していきますね!

失恋したらフェリーに乗ればいいさ。【続き】

f:id:marrie55:20181226113426p:plain

神社へ連れ去られた・・・と思ったら・・・

 

じゃ、ここで降りて!この先へ待ってる人がいるから

行こう!って

タクシーの運転手さんが言うので、

鳥居をくぐり、なんだか神社がありそうな方へ歩いていく・・・

 

ん?

まさか?

なんだこれは!!!

 

こ、こんな形をしたものを神社に飾って?祀って?いいわけないじゃん!

と、目を疑うようなものが祀られていた。

 

私はその時、大掛かりなドッキリか、何かなんじゃないか?って思った。

それくらい、当時の私にはありえないものが

神社に祀られていた。

 

それは、なんと男性の男根がそのまま、石でできた像なのだ!

私は、後にも先にもそういう像は、

この旅でしか見た経験がない。

 

この神社のことを思い出したので、

九州で、調べてみたのですが

あまり、ちゃんとした情報が見つからず・・・・

場所が、何処だったのか?未だに謎なのですが

日本全国に、男根を祀っている神社は、数箇所ある様で、

普段から、そういう場所の近くに住んでいる方は

あたりまえの様に見ているのかも・・・_ですが

 

私にとっては、シュールな世界でした。

ましてや、まだ20代の女子の頃ですから・・・

境内?とある神社の一部施設のようなところまで連れて行かれて

引き合わされたのが、70歳代くらいのおばあちゃまで、

タクシーの運転手さんが、紹介してくれた内容は

 

このおばあちゃま、なんでも・・・未来を見れる占い師なんだそうで

運転手さんに失恋の話をしていたので、

そのおばあちゃまに一部始終を、私の代わりに

話して下さり、とてもつらい恋をしていて自殺しそうな様子だったから

ここへ連れてきた。

とおばあちゃまへ話していた。

私、そんなつもりないんですけど・・・と思いながらも

この運転手さんにはそう見えているんだな〜と思いながら、

どこまでも親切で、お節介な人だ。

初対面で、なかなかこんな人はいない。

 

おばあちゃまは、私の顔を見て

優しく生年月日と名前を漢字で書くように促し

当時の彼の生年月日と名前も書いて・・・

 

ふか~~~~いため息のような呼吸をして

しばらく黙りこんでいた。

 

相性はとってもいいわね。。。

でも、長くは続かない別れる運命って出ているね。

どうしても一緒にいたいの?

出来なくはないけど、大変だと思うよ、この先。

というので、怖くなった。

 

大変って何が???

そして、出来なくはない?ってどういう力さ??

この人は何者??

 

こわいよー。

 

 

すでに、相手にはもう相手がいるわけで

それ以上、大変な事に巻き込まれる必要はないんじゃない?私!

って思いながら・・・

そして、この人の力を借りて復縁できるなら!って気持ちと

私は薄っすら「吹っ切りたいって」心の何処かで

望んでいたから、ここへ導かれたのかも。という気持ちとが

せめぎ合って、心がフラフラになった。

 

長くは続かない別れる運命って

恋する身としては、

傷をグリグリされるような、

そんな言葉だった・・・・

 

おばあちゃまは、続けてこう言った・・・

縁を切ったほうがいいから

縁切りの祈祷をしてあげる。って言うんです。

 

はぁ?

 

こんなところまで連れてこられて

いきなり縁切り??って

なんか強引じゃない?

 

でも、なぜかそれは自然に導かれたんじゃないか?って

不思議な気持ちになるのは、

この訳のわからない、男根像のせいか!?

 

境内に来る前にも、いくつかの石像があって、

おばあちゃまのいるこの、境内みたいなところには、

確か、木製の男根像があったと思う。

ピカピカに磨かれていた記憶がある。www

 

 

もう、だいぶ前の事なので、そこまではっきり覚えてはいないけれど

何体か、「それ」があって、目のやり場に困った記憶は忘れられないもの。

 

自分で意図せずに、そんな場所へ導かれるなんて・・・

これは、何か・・・きっと

縁切りした方がいいんじゃないか?って

急に、吹っ切れた瞬間が来て

 

よし!

うだうだこの恋愛を続けてても、しょうがない。

毎日、辛くて、悲しいなんて、

きっとこれは、体にも心にも良くない。

だいたい、何も手に付かないんだから、

相当なダメージだ。

この気持を終わりにしよう!

って思えた。

 

神様がいるならば

その状態から、強制的に抜け出すために、

このおかしなシチュエーションを

演出してくれたのかもしれないとさえ、思えた。

 

 

笑っちゃうけど、こんな像見たことないし、

なんだかこの、

アホらしい導きを信じてみてもいいかな。と思って

 

本当は縁を切るつもりもなかったのだけど

なぜか、全力でおばあちゃまも、タクシーの運転手も

2人共、縁切りの祈祷を、お勧めしてくるわけで・・・

 

自分の中でも、「縁切る」ってなにか怖いな。と心が揺れた。

そんな祈祷あるんかい?って思ったけれど

心の中で「縁切り」ではなくて、「吹っきり」と思えばいいのかな。

と勝手に変換したりして・・・

だって、この圧倒的に逃げれない感じ、

祈祷してもらうしかないじゃ〜ん。涙

 

早くこの場所から去りたいような、逃げたいような気持ちもあったし。

半ば強制的にだが・・・祈祷してもらうことにした。

 

 

お祈りが始まり・・・

私の名前、その当時の彼の名前の部分だけ分かる

お祈りが始まった・・・

もちろん目の前の御本尊?は男根像だ。

 

世にも奇妙だ。

 

30分くらいのお祈りをして、

目を開けると、不思議と気持ちもスッキリ。

ほんとか〜い! と突っ込んどく。

 

正確には、スッキリしたような気がした。

 

でも、急に私はなんだか怖くなって

早くここからも、このタクシーの運転手さんからも

離れたい気持ちになって

 

ありがとうございました!とお礼と

祈祷代を気持ち程度お渡しして

帰る事にした。

 

本当に山の中だったので、このタクシーの運転手に

送ってもらわない限り、帰れそうにない山の中だったので

 

すぐにも離れたかったのだけど

仕方なく、タクシーの運転手に街まで送ってもらう事にした。

もちろん、運転手さんはそんな私の気持ちには気が付かず

いや〜、いいことをした〜〜〜!

若い娘の命を1つ助けたぞ〜〜〜!みたいな

誇らしげな顔をして、車に乗り込む。

 

だから、私、死ぬつもりはないんだって・・・

と心の中で思いながら。

 

まあ、いいことをしたことにしておこう。

1時間かけて、やっと街につき、食事をしよう。と言われたのだけど

これ以上、関わるのはなんだか怖くて、

それこそどこかに連れて行かれたらいやだな〜と思ったり

したので、宿泊先で予約していたホテルとはちがう名前を言って

降ろしてもらった。

 

すでに、早朝フェリーを降りてから、

時間は経ち、午後になっていた。

しばらく山の中にいたから、光が眩しい。

 

船酔いもままならぬ中、不思議な出会いで

世にも奇妙な神社へゆき

無事にいる事が、なんだかとても奇妙で・・・

 

死ぬつもりはなかったけど

光が暖かくて、恐怖がなくて、

失ったものもあるけど、

一人で「ホッ」とできるって素敵だ。

生きているって素晴らしいと思った。

 

後にも先にも、こんな風まかせで奇妙な旅はない。

一人旅は、何か奇妙なスパイスがあるくらいが、

ちょうどいいのかもしれない。

 

帰りは飛行機で東京へ戻り

吹っ切り仕事に向かい

なんだか自分でも、一皮むけたと思えたのを

今も覚えている。

 

失恋したらフェリーに乗るのはおすすめ www

こんな不思議体験が待っているかもしれない。